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2014年06月12日 12:27

森のわらべ多治見園 園長 浅井智子氏 講演会 報告

6月7日に開催された森のわらべ多治見園 園長 浅井智子氏 講演会『自然な育児してみませんか?
~母が笑えば子も笑う(父もね)~ 』に行ってきました。
自分の覚書も含めた報告です。

全体的には活動内容の紹介と浅井さんの森わら設立にいたった経緯や5年間のふりかえりに、自然育児の良さや色々な想いを織り交ぜながらのお話でした。

森のわらべの自然いくじ(育児と育自の意味もこめたかったが検索にひっかかりに
くいとのことで自然育児 森のわらべ 多治見園としたそうです)についてを
織田英嗣さんが自然栽培について語ったものを言いかえていた話が印象的でした。

自然栽培は『思い通りにならない』けど、自然育児も『思い通りにならない』!

野菜育てるのも育児も共通してるんだなぁ~と面白いほどはまっている文書でした。
言い換えた文章を一部紹介~

”森のわらべでは、自然育児をしていますが、まったく思ったとおりにはなりません。
思った通りにならないと考えたらストレスや怒りが発生しますが、思ったとおりに
なるはずがないと思えば「まっ、いいか」となります。
そもそも、こどもは素晴らしいものですが、決して自分の思い通りにはなってくれません。
それがこどもというもので、思ったとおりにならないこどもそのものを受け入れることが
自然育児であり自然育児的な生き方。 ・・・省略・・・

こどもに委ねる ゆとりがストレスをなくし、優しさ、分かち合いの心を生む。
そして、自分自身もこどもの一部と考えれば、他人を自分の都合よく変えようとすることもなくなり生きることが楽しくなる。“


こどもは原始人で生まれてくる。
よりよく育ちたいとこどもは思っている。

だからゆったりと子どもに寄り添う育児、「信じて待つ」子育を大事にしたい。

もちろんやってはいけないことは教える。だけどできるようになるまで信じて待つ。
やれないとき、それはこどもは何かのサインを送っているだけなんだよ。


こどもをどう教育していこうかと智子さんが悩んだとき出会った言葉
”『知ること 』は『感じること』の半分も重要ではないのです。”というレーチェル・カーソンの
言葉を紹介してました。

大人は色々なことをこどもに教えたいと思ってしてしまうけど、それってそんなに
大事ではないんだよーってね。知識をつめこむことではなく幼児期はもっとやることがあるはず。

それが結果的に学習意欲にもつながる。


何かができるとほめられる。でもできることはそんなに大事なのか?
能力をつけることで得る自信は優越感にしかすぎない。

ありのままでOKだよ。それが根拠のない自信につながる。

大人に都合の良い子は褒められる。学校は目に見えるものが評価される場。
生まれつきどんな子にも良さは持っている。ただ学校とか集団内では見つけ出せないだけ。

「あー楽しい!」と思える毎日を幼児期に過ごすこと → 生きていることの喜び
自然育児にはその要素がたくさんつまっている!!


親には2つの特性がある。
◆母性性・・・ありのままのあなたでいいんだよ
◆父性性・・・より良くなって欲しい
この順番が大事。まずありのままを受け入られることが大事。


怒られたりする時こどもは自分が悪いんだと思っている。でも母はあなたは丸だよって(人格を否定しない)

こどもがどんなに素敵な存在かを伝えてあげてね。

こんな内容の講演会でした。育 児は 奥が深いと思いました。
 
chie  
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Posted by 森のようちえん「てんとうむし」 │コメント(0)

2014年06月12日 12:18

NYカーネギーホールで、日本の日々を考える

先週末、夢のような機会をいただいて、2800人のカーネギーホールで演奏してきました。
世界最高峰の歴史あるホールはすべてが素晴らしく、最高のご褒美をいただいた気持ちです。

現在の私の職業は2人の子供のお母さん。

時には、ピアノを弾いたり教えたり、時には、鍼灸師として治療をして、
これから「森のようちえん」を立ち上げようとしている、一人のお母さん。

全てに通じるのは「人とのコミュニケーション」が重要だということ。
相手がいるから成り立つことばかり。

相手の心を察して、相手を感じて、自分も調和していく。
その、ツールがピアノだったり、ハリ灸だったり、木の枝(笑)だったりするだけで、どれも一緒のこと。

そして、これから新しく「森のようちえん」を立ち上げようとしているのは、
それが3歳と7歳の二人の子育て中の母にとって 「今が旬」だから。

食べ物だけでなく、遊びでも、何でも、この世のものには旬がある。
旬を逃したらもったいない。

みよし市には、大きな公園や広場がたくさんあるのに、ほとんど
活用できていない。
公園でもあまり他の子とは会えなくて、とってももったいない。

人は誰だって、仲間とつながりたい。
でも、集う場所だけ作っても、そこに仲間がいなければ、集えない。

その場所を作るのは、自分が子育て中の今が「旬」だと確信しています。

森で過ごしていると、こどもたちは、池に蛙がいて、卵からオタマジャクシになり、蛙になるまでを、
仲間と一緒に観察し、一緒に感動できる。

競争しながらお尻ですべりおりる坂道も、
みんなで走り回れる芝生も、仲間と一緒だから、楽しさが増える。

小さいころに、思い切り自然の中で遊んできた人たちは、その後、成人しても、

甘い蜜のある花はどれか知っているし、寝転がると大地が暖かいことを知っている。


自分が出産するまでは、全ての人が、自然と共に成長してきて、
子育てというのは、「子供とともに、再び自然と向き合い、生き物との対話を楽しむ時間」なんだと思っていた。

でも、子供たちにピアノを教えるようになって、違う事を知ってしまった。


「どろんこを手のひらでぎゅっぎゅっとにぎって、どろだんごつくるみたいに」
『やだ、きたないもん。触ると手が汚れるし』

「暑い時に、砂の上を裸足で『あちっあちっ』て飛びながら歩くようなスタッカートで弾くよ」
『えーー。暑い時は外なんて行かないし』


全然話が通じないんです。
やったことがない。

生徒を前にして
「これは、ピアノを教えている場合じゃない。。。」と思ったのが、そもそもの始まりでした。


小手先の技術を教えなくても、すべては自然が教えてくれる。

仲間と一緒に、自然の命を感じ、日本の贅沢な四季に感動できるような場所を、作りたい。

なによりも、家の近くに!

しらゆみ

  
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Posted by 森のようちえん「てんとうむし」 │コメント(3)