お問合せはtentoumushi344@gmail.comまで

2018年04月12日 00:02

ドイツの森のようちえん活動風景 (動画) 


今年もドイツの森のようちえん視察ツアーの案内が届きました。
見るだけで、ワクワクするチラシ!


ドイツの森のようちえんは、公的資金が投入されていて、安定的に運営されています。

YOUTUBEには、各地の森のようちえんから、たくさん活動風景がアップされてるね。

森のようちえん ドイツ (ドイツ語)

https://www.youtube.com/watch?v=SoINSNdqZ9o
意訳:園児は18人。カナダから来たお友達は、ドイツ語全く話せないけど問題なし。双子を家でみていると大変だが外ならゆったりできる。
朝の会をしてから「森のシアター」へ20分かけて、おさんぽ。第1グループが火を焚いていた。自然を守ることも学びつつ、自ら自然の危険に気をつけながら森の中を大冒険するこどもたち。翌日を楽しみにさようなら。

https://www.youtube.com/watch?v=-nHOQ3RH8S0
意訳:3~7歳 7時30分~8時ごろ登園。モルゲンクライス(朝の会)をして、今日の体調、今日することなど話す。
中央広場チームは残り、森チームはお道具車を引っ張って出発。
雨の日、雪の日の遊びは、こどもたちは大好き。
数年前-17度の極寒だった時もあったが、季節に合った服を着て、温かくしていれば雨の遊びも全く問題ない。むしろ子どもたちは大喜び。
こどもたちは森の中ですごして自然を知っていく。
危険な箇所を知り、分からない虫を捕まえたら自分で調べ、自分でトイレをして服も着る。
森で生き、何を見て、聞いて、感じるか。
色鮮やかな自然の中で子どもも一緒に成長していく幸せを感じている。

森のようちえん発祥の地、デンマークの森のようちえん (英訳あり)
https://www.youtube.com/watch?v=Jkiij9dJfcw

日本でも、全国ネットワークは、NPO法人化され、森のようちえん全国ネットワーク連盟の会員も増え、
全国で活動する森のようちえんの数も、200~300園ほどあるとはいえ、
まだまだ少数で、運営に知恵を絞っているところがほとんどです。

てんとうむしも、森のようちえん全国ネットワーク連盟に加入しています。
http://morinoyouchien.org/

理由の一つに、国民の生活習慣の違い、価値観の違いがあると感じています。

日本は、森の面積は多いけれど、原生林や急な斜面も多く、こどもだけで遊ぶには心配なため、
どうしても、非日常な空間になりがちですが、

ドイツの国民は、若者も含め、日常的に、森へ散歩に出かける習慣があります。

若葉が芽吹く時期や、夜22時ごろまで明るい夏の時期は夕食の後、家族で蛍を見にでかけたり、
手をつないで散歩する老夫婦がいたり、森に入るとたくさんの人たちと出会います。

夕食を簡素に済ませるのも、そのあと外へ散歩に出かけて帰りにビールを飲んで帰りたいからだそう。

そもそも、森の樹木が日本とドイツではかなり違うので、森のイメージ、森の認識そのものが違う。
ドイツの森は、赤ずきんちゃんや、ヘンゼルとグレーテルなどの絵本に出てくる森のイメージかな?
平地で、散歩しやすいし、人の手が入っている森がほとんどです。

そして、上の動画にもあるような、工具を使用することも、
ドイツの家庭では一般的。

物を大切に使う習慣があるドイツでは、各家庭に工具がそろっていて、
日常的に、お父さんがインパクトドライバーを使って棚を作ったり、壁を修繕したりする風景を見て育っています。

日本でも日曜大工が趣味のお父さんもいますが、
家財道具や家電などを部品修理するより、丸ごと買い替えするのが一般的なので、
工具そのものを見たこともないこどもたちが多数。

当然、見たことがないと、使い方がわからず、
廃材で自由に工作ができる プレーパーク に来ている子どもたちも、
ノコギリをひくことを知らずに、ノコギリで、たたいてみたりしています。

大人も、保護者も経験値が少ない中で、日本でも、同じように工具だけそろえて、真似るのは心配。
もし取り入れるのなら、段階を踏んでやっていかないと危険だと感じています。

。。。
日本には、森はないけれど、世界でも指折りの美しい四季があって、お花見したり、お月見したり、
四季を感じて過ごす 素敵な風習があります。


森のようちえんの活動内容は、それぞれの国で、その土地に合うやり方を見つけたらいいと思うけれど、
運営に関しては、国からの運営補助がもらえるドイツは、やっぱりうらやましいなぁ。。

  
  • LINEで送る


Posted by 森のようちえん「てんとうむし」 │コメント(0)