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2019年01月13日 08:12

映画「みんなの学校」木村泰子さん講演会メモ


みよし市内の中学校校内で、映画「みんなの学校」上映会と、映画に出演されている女優(、、と教頭先生がご紹介、、笑)大阪市立大空小学校元校長 木村泰子さんの講演会がありました。

人権教育という位置づけて、参加者のほとんどか教育委員、議員さん、教員の皆様。保護者が少なかったのが残念でしたが木村さんは予定時間を大幅に延長して、現場の方々に熱く語ってくださいました。
学校で傷ついて、自傷、自死を選んでしまった子どもたちの話もたくさん伝えてくださいました。

参加できなかった仲間たちにシェアしたくて、
キーワードを書き残したメモの一部を、こちらにも公開します。

講演メモ より 一部抜粋
、、、、、

●来賓の意味って何?
私は来賓じゃないです。大人も子どももみんな対等。拍手でお迎えとか、お見送りとか、いらないですから。全員解散って言ってください。

●今日困ってるのは誰?
大空小には、地域の人がガラッと教室のドアを開けて、今、困ってる子を探しに学校へ入ってくる。


●特別支援は、特別に支援が必要な子
障がいで分けるようなことじゃない。
例えば、特別に支援が必要な重度障害を持った子が入院したら、母のいない家で待つ兄弟に、特別支援が必要でしょ?

●クラス分けは、子どもを分断してしまう
それが現実。大人や教員がやりやすいように無意識に分けたクラス分けは、子ども社会でも使われる。
お前このクラスじゃないだろ?支援学級に帰れよ!

●言わなくてもいい言葉を自分が言ってしまうときは仲間にバトンタッチ。
私が交代するよ。と、他の教員が割って入ってくれる信頼関係が大事。

●子どもは安心したら しゃべります。
問い詰めても、本当のことは言いません。

●いろんな特性を持った子どもたちを選り分けてしまうことが、周りの子の、支援が必要な子に気づく力 を奪ってしまってる

●大声で叫ぶ子、じっとしていられない子、いろんな子がいるから、大空小の教室はガヤガヤです。
でも静かな環境より必要なことは、人間の本当の人権教育です。

●受け入れる という言葉は、無意識に差別している。受け入れる って どう言う時に使いますか?
受け入れてもらえなくなったら どうなりますか?

●文科省の上半身と下半身はねじれてる。
子ども同士の関係性を分断してる。

●社会における自分の価値を考えられる人に

●教員は風の存在。地域住民は土の存在。
教員はいつか去ります。学校は地域のものです。
子どもたちは、自分がしてもらったように、この先の地域を作ります。

●先生、普通って何ですか?
普通できるでしょ。こんな普通のことなんでできないの? そう言われ続けて、自傷を繰り返してきた子の手には切り傷が無数にありました。

●他人の人が学校には必要。
地域の人になら、先生にも親にも言えないことを、言える。
子どもはひとりぼっちにさえならなければ、死んだりしないんです。

●困り感を持ってる子を見つける力

●人権教育とは、他人事を自分事にすること。
自分だったら、、?と考えるようにしていく。

●必要なのは、「安心」の一文字しかない。
安心がない場所には、行かなくていい。

●学校の主語は、こども なんです。
教員の都合で指導して、たくさんの傷ついた子どもたちがどうしていますか?
愛知でも学校で亡くなったのをご存知ですよね。
その学校は、翌年から彼の命日に、いのちの授業をしています。

●指導力とは?何ですか?
見える学力。見えない学力。
教員は、見える学力ばかり見てしまいます。

●10年先の社会のニーズは?見えない学力です。
幸せな社会を作るには?
AIに取られないものは?

●教師の専門性は、
こどもとこどもをつなぐこと。

●学校は先生が教えるところじゃない
子どもが学ぶところ。

●地域の宝を育てる
対等な関係を作る

●先生は、正解を持ってしまう
学校は正解のないものを問い続けるところなんです。

●あんたはええ子や
あんたのやってることが悪いんやで。

●参観日はいりません。
学校は見せるものじゃない。作るもの。

●教師に必要な力は
人の力を活用する力です。



文科省委託事業として、3年計画で行われた人権学習は今年で終わりだそうです。。

愛知県は管理教育で有名な土地なので、
その中で育ってきていると、
学校は制限や規則が厳しいのが普通だと思っている自分がいます。

学校って中身が見えないもの。学校はそういうところ、、と、思考停止してしまっていないかな?

地域ともっと繋がって
学校に関わる人が増えたら、

先生も子どもたちも保護者も、みんな嬉しいんじゃないかな?

木村さん、主催してくださった中学校の先生、素晴らしいきっかけをありがとうございました。











  
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Posted by 森のようちえん「てんとうむし」 │コメント(0)