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2015年02月04日 00:41

こどもの世界

カテゴリ:活動日記

午後のお店やさんごっこ。

隣にいたNくんに、自分の牛乳パックの上に広げた砂をとられたJくん。



Jくん 「Nくん、Jくんのかえしてよ!」

Nくん 「やだ!Nくんの!」 


Nくんと一緒におにぎり屋をしていたMちゃん 「Nくんのだよねー」



しばらくいざこざが続いたのち、さらに砂をとるNくんに、 「もう、Jくん、つくれないじゃん!!!」

とJくんは大泣きして、自分の牛乳パックを放り投げて怒り、一人みんなのいない方へずんずん行ってしまう。



あまりのJくんの泣き声と怒った声に、離れたところにいたOくんがやってきて 「どうしたの?」


みんなは次々に 「わかんなーい」  「わかんなーい」。



Jくんがもどってきて 「もうつくれないの・・・」

Oくん 「Nくんが砂とったの?」



こくりとうなずくJくん。


考えていたOくんは 「じゃあ、Nくんのをちょっともらって」


とNくんの所の砂をひとつまみ、Jくんの牛乳パックにのせる。



Nくん 「だめ!Nくんの!」



またいざこざかなあ、と思った空気の中

Jくん 「Nくん、Jくんにもちょっとちょうだい」 と悲しみの声。



その悲しみの顔と声に、すかさずNくんは 「いいよ〜」

Aちゃん 「Jくん、あたしのもあげる〜」

Kちゃん 「Kちゃんのもあげる〜」

Mちゃん 「わたしもあげる〜」



Jくんの牛乳パックの上にはみんなからの砂がいっぱい!

そして、誰からともなく「みんなであそぼーねー」


このやりとり、Jの親である私は、本当にすぐ間近で見ていましたが、子供たちは誰一人として
こちらに声かけすることも、「どうするの?」という目線を投げかけることもありませんでした。

大人の入り込めない子供だけの世界でした。


泣いているJを見つめるNくんの真剣な表情。それが砂をJにあげる時に、本当に満たされた笑顔になって。

子供たちみんな、真剣でそして、最後は笑顔いっぱいになりました。



大人が用意したのではない、そして、ぶつからなければうまれることのできない子どもの世界に、本当に胸がいっぱいになりました。

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